あらすじ
全1幕 イギリスの商人トビア・ミル邸の広間
トビアの会計係ノートンと小間使クラリーナがトビアの娘ファニーの結婚についての噂話をしている。二人が立ち去った後、商人トビア・ミルが登場。地球儀を手に、北大西洋の航路について気を揉んでいる。そこにノートンとクラリーナが、カナダの裕福な商人スルックからトビア宛の手紙を持って現れる。その手紙には、自分もそろそろ結婚したいので、気だてのいい娘を紹介してくれと記されていた。トビアはスルックに多額の借金があり、自分の娘ファニーを彼と結婚させることで、その借金を帳消しにしようと企てる。ファニーにはエドアルド・ミルフォートという恋人がいることを知っているノートンは同情する。ファニーとエドアルドが登場。二人は愛の喜びを歌う。会計係ノートンはスルックからの手紙を二人に見せ、さらにトビアがスルックとファニーとを結婚させようとしていると聞かされ驚く。そこに父親のトビアが現れ、エドアルドを見て誰かと尋ねるが、ノートンは新入りの帳簿係だとごまかす。トビアはスルックとの結婚契約書をファニーに渡す。
つづく
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