第3幕 洞窟と湖の畔
フィッリデは白衣を着せられ怪物の棲む湖のほとりに連行され、フィレーノが続く。レチタティーボとデュエットで展開する二人の真実の愛。しかし二人の誤解がとけぬまま悲劇の時は迫る。ペッルッケットも白衣姿で連行されると、アマランタは狂ったように不実な犠牲者を救おうと悪神官メリベーオに嘆願するが、がんとして聞き入れない。あたりが暗くなり怪物が現れる。フィレーノはかつての愛のため、クーマの平和のため、勇者の生贄となり死んでゆく覚悟を決める。フィレーノが怪物めがけて飛び込むと、再び雷鳴が轟き女神ディアーナが金のハートを手に現れる。気高い犠牲は女神ディアーナを動かしクーマの過去が許される。生贄の掟は解かれクーマに平和が訪れる。フィレーノとフィッリデは結ばれ、アマランタは伯爵夫人となり、悪神官メリベーオは神の雷で殺される。トランペットと太鼓の響きとともに、村人たちの歓喜の合唱で幕が下りる。
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