【基礎データ】 微笑みの国
Das Land des Lachelns
フランツ・レハール
Franz Lehar(オーストリア1870〜1948)
台本:ルードヴィッヒ・ヘルツァー
Ludwig Herzer(独語)
フリッツ・レーナー=ベーダ
Fritz Lohner-Beda(改作)
原作:ヴィクトル・レオン
Victor Leon
時と所の設定:1912年・ウィーン、東洋の架空の国ブラトンガ(原作では中国・北京)
初演:1929年10月10日
メトロポール劇場(ベルリン)
演奏時間:(第1幕40分、第2幕50分、第3幕15分) 合計約1時間45分
概説:1923年ヴィクトル・レオン原作/台本で、レハールが作曲したオペレッタ「黄色い上着 Die gelbe Jacke 」が基となっている。ベルリンでの初演は大成功を収めた。(「黄色い上着」は1923年2月9日アン・デア・ウィーン劇場で初演され、失敗に終わっっている。)名テノールがいなければ成り立たないといわれる程、テノールの見せ場が多い。原作での<東洋の国>は中国とされていたが、その内容は宗教から踊り、服装、置物に至るまで、様々な東洋の国の文化が入り混じった、いかにもヨーロッパ人から見た「東洋のイメージ」で成されている。劇中の始めと終りに出てくる、主人公スーの「心はどんなに辛くとも、人には見せずに微笑んでいよう」というセリフにも、東洋人の<内に秘める思い>が表現されている。第2幕で、リーザが故郷ウィーンを想い歌う「故郷をもう一度みたい Ich moechte wieder einmal die Heimat sehen」は、リーザの心の切なさが伝わる名曲である。
by IKumi
最終更新:20080427

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