【基礎データ】
レ・ボレアド/Les Boreades
作曲:ジャン=フィリップ・ラモー/Jean ?Philippe Rameau(1683~1764)
台本:ルイ・ド・カユザック/Louis de Cahusac(1706~1759)、フランス語
原作:ギリシャ神話「北方の常春の国の住人(ヒュペルボレオス)のアバリス/Abaris the Hyperborean」
初演:1964年10月、フランスのラジオ放送局。舞台初演1982年7月、エクサンプロヴァンス音楽祭/Festival international d’art lyrique d’Aix-en-Provence
演奏時間:第1幕30分、第2幕39分、第3幕25分、第4幕31分、合計約2時間5分
概説:「レ・ボレアド」はラモーの最晩年の作で、1763年に七年戦争終了の祝賀に向けて作曲されたものである。しかしながら稽古の途中で頓挫し、なんと初上演は1964年のフランスラジオ放送まで待つことになる。(舞台初演は更に18年後1982年)原因は、筋立ての革新性から敬遠されたためとも、歌手陣の不仲説などとも言われている。不幸にして201年もの長い間、国立図書館に眠らされていたラモーの作品は、老齢の翳りなど微塵も感じさせることのないみずみずしい若々しさに溢れ、ロマン派の薫りさえ醸し出す傑作である。
by MI
最終更新:2010年11月3日

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