時と場所 古代、バクトリア
あらすじ
狩り場
バクトリアの女王アルフィーズは、王位継承の血筋である北風の神ボレの息子ボリレとカリシスのどちらかを夫として選び国を治めなければならない定めにあった。しかしアルフィーズは出生の分からないアバリスという青年に惹かれていて、他の男との結婚は考えられないと侍女セミルに打ち明ける。そこにボリレとカリシスが現れ、アルフィーズに結婚を迫る。困惑するアルフィーズは「アポロンの降臨を待って選択を委ねます。」とその場の決断を避ける。いつまでも焦らされるボリレとカリシスは「結婚の神は愛で着飾っているのに溜息ばかり」と歌う。皆が去ると、一人アルフィーズは「穏やかな水平線。甘く柔らかな風が波間に誘い出すが、突然風は嵐を呼び海が荒れる」と嘆く。
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