<第3幕> ローレライの岩近くの岸辺
町の人々が「最近ライン川の岩の上に美しい娘の妖精が現れては魅惑的な声で歌うので、漁師がそれに魅了され舟を岩に当てて死んでしまったらしい」と噂している。近くを葬送の列が通り、ヴァルターが必死に棺にすがろうとしているが、伯爵のルドルフォは彼を追い払う。ルドルフォの娘アンナは、ヴァルターの裏切りが原因で死んでしまったのだ。人々が通り過ぎ後悔の涙に暮れるヴァルターの前で、ライン川の水の精が踊り出す(バレエ「水の精の踊り」)。そこへローレライが現れヴァルターに愛を語ろうとするが、ライン川の精霊たちが「ローレライはラインの王の花嫁!」と言うので、ローレライはヴァルターに永遠の別れを告げて川の中へと入って行く。一人残されたヴァルターもまた、全てに絶望し川へと身を投げる。その後、岩の上に現れたローレライは何事もなかったかのように美しい歌声を響かせる。(幕)
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