第3幕
魔女たちの洞窟。外では稲妻が光り、雷鳴が轟いている。魔女たちは煮え立つ大釜の回りで、不気味なバレエを踊っている。自分の将来に不安を持つマクベスが、予言を求めにやって来る。魔女たちはマクダフに注意すること、女から生まれた者で、マクベスに敵う者はいないし、バーナムの森が動かぬ限り、敗れることはないと警告する。マクベスはそれを聞いてひとまず安心するが、「バンコの息子が王になるのか」と尋ねると、魔女たちはそれには答えず、歴代の8人の王の亡霊を見せる。最後にあらわれるのは、手に鏡を持ったバンコの亡霊。余りの恐ろしさに、マクベスは気絶してその場に倒れる。魔女たちが彼の周りを踊りながら立ち去ると、入れ替わりに夫人がマクベスを探しに現われる。気付いたマクベスは予言の内容を夫人に話し、2人は自分たちの王位を守るため、何としてもマクダフを殺害し、バンコの息子を探し出して殺そうと誓う。
(C)
出谷 啓
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