【基礎データ】
マクロプロス事件
Vec Makropulos
作曲:レオン・ヤーナチェク/Leos Janacek(1854~1928)
台本:作曲者、チェコ語
原作:カレル・チャペック/Karel Capek(1890~1938)戯曲「マクロプス事件」
初演:1926年12月18日,ブルノ,国民劇場/Brno Theater
演奏時間:(第1幕38分,第2幕30分,第3幕30分)合計1時間38分
楽器編成:
4Fl(Pic),4Ob(EH),3Cl(Bs-Cl),3Fg(K-Fg)/4Hr,3Tp.3Tb,Tub/Tim,3Perc/Hp,Cel/Str
Banda:2Hr,2Tp,Tim
概説:「マクロプロス事件」はヤナーチェクの8作目のオペラである。「カーチャ・カバノーヴァ」、「利口な女狐の物語」「マクロプロス事件」と、一気に書き上げられた3作品は、俗に「カミラ・オペラ」とも評され、ヤナーチェクの若い人妻カミラに対する激しい恋心が原動力になったと言われている。チャペックの舞台「マクロプロス事件」を見たヤナーチェックがオペラ化を熱望し、当初懸案となった著作権問題は原作者チャペックが自ら解決の糸口を探り、チェコ語での台本化という条件で解決された。ヤナーチェクが作り上げた主人公のマルティという337歳(ヤナーチェクの台本通りだが、年号と計算が合わない)のオペラ歌手は神秘的であらゆる女性美を兼ね備えている。恋する老音楽家の熱い想いが、オペラ化は困難とされた膨大な台詞をもつ戯曲から、情熱と平和を併せ持つ優れたオペラを生み出した。
by MI
最終更新:2009年7月12日
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