第3幕:
ル・アーヴ港。マノンは他の女刑囚達と共に、新大陸アメリカへ流刑されることになり投獄されている。デ・グリューとレスコーはマノンを救うべく機会を狙っているが、警戒が厳重でうまくいかない。なんとか鉄格子越しに話しをするが、それも点灯夫に中断される。突然レスコーが現れ、警備が厳重で奪還は失敗した、早く逃げろと伝えるが、デ・グリューはその場を動かない。夜が明け太鼓が響き、獄舎の門が開かれ、女囚が船に乗せられるために引き出されてくる。この様子を見物する群衆に紛れ込んだデ・グリューとレスコーだが、なすすべもなく嘆いている。身の定めと諦めるマノン。やがて軍曹の号令が下ると、デ・グリューは思わずマノンにすがり軍曹に自分もアメリカへ連れって行ってくれと嘆願する。アリア「狂気のこの私を見てください」。軍曹は涙ながらの願いに心を動かされ、とうとうデ・グリューの乗船を許可する。
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