<第2幕>
第1場 村長の家
村長は湖岸に建つ廃墟となった領主の館を酒作りの蒸留所にしようと計画し、職人、義姉で三重唱を歌い相談している。酔っぱらいのカレニクが村長の家を自分の家と勘違いして駆け込んでくると、ベッドに潜り込みながら、まだ村長に悪態をついている。村長は酔っぱらいを追い出そうと呪いの言葉を口にするが、酒作り職人達は、嫌な客を追い出そうとして災難にあった古い言い伝えを歌い村長をなだめる。すると突然石が投げ込まれ窓ガラスが割れる。激怒して表に出て行った村長は、羊の皮を被った男(レフコ)を捕まえようとしてもみ合いになる。その時蝋燭が消え、若い男達はレフコを逃がし、代わりに村長の義姉に羊の袋を被せてしまう。義姉は泣き喚くが、村長はお構いなしに暗い部屋に閉じ込める。そこに書記官が現れ、騒動を起こした男を捕えて納屋に閉じ込めたと報告する。驚いた村長が部屋の鍵を開けると、出てきたのは哀れな義姉であった。村長、酒作り職人と書記官はならず者達を捜しに行く。
第2場 書記官の納屋
村長、酒作り職人、書記官は捕えた男を監視していた。彼らは納屋の中からまた村長の義姉が出てくるのではないかと怖れて、悪魔を封じ込めるために納屋ごと焼き払ってしまおうと決める。そこで書記官は二人に十字を切るように頼み、納屋の中を調べに行く。するとまたもや村長の義姉が出てきたのである。義姉は酷く怒って「若い男達に捕えられ、納屋に閉じ込められた!」と憤慨している。村の人々も出てきて、やっとならず者を捕まえるが、その男は酔っ払いのカレニクだった。村は大騒動になり、村長は何としてもならず者達を捕えるよう警官達に命令した。
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