第4幕 宮殿の前庭
第1~2場
太陽の光輝く衣を纏ったクレユーズの美しさを、友人クレオーヌが賛美する。そしてジャゾンとクレユーズは、熱い恋心を歌う。
第3~5場
その様子を見たオロントはメデの言葉が真実であることを確信する。メデは「たとえ天がジャゾンを認めても、私は大地を従え、天に命令を下し、不貞者達は罰が下ることを思い知るでしょう」と歌い、残忍なる復讐のシナリオを練り上げてゆく。
第6~9場
クレオンが現れ、メデに出立を急ぐようにと迫る。しかし復讐に燃えるメデに、もはや服従の意思はなく「オロント王子とクレユーズ王女の婚姻を見届けてから立ち去ろう」と告げる。メデの態度に激怒したクレオンは衛兵にメデを捕えさせようとするが、メデの魔力により衛兵たちは互いに殺し合いを始める。そこに美しい亡霊達が現れ優美な歌と踊りのディヴェルティスマンが披露される。やがて美しい亡霊達は去り、衛兵達は王を捨て亡霊の後を追って行く。さらにメデによって呼び込まれた狂気の女神によりクレオンは発狂する。
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