第2幕
翌日ハンナのパリの邸宅。答礼として昨夜のメンバーを招待。ハンナは祖国の「ヴィリアの歌」を歌う。ハンナとダニロはまだ互いに愛し合っているのだが財産目当てと思われるのがしゃくで、どうしても自分の気持ちに素直になれない。ハンナは煮え切らないダニロをからかって「馬鹿な騎士さん」と歌って気を引くがダニロは乗ってこない。そこへ突然ハンナとの結婚を狙うフランス人がやってきて口論を始める。そこへダニロが割って入り二人の情事のことを言うと急に勢いがなくなる。一方、ヴァランシェンヌはカミーユにハンナとの結婚を勧めるが、それに従う条件としてあずまやで思い出に残る一時を過ごすことになる。2重唱「あのあずまやへ」。そこに登場した夫のゼータ男爵は、人の気配に鍵穴からあずまやを覗くと、どうも妻らしい姿が。怒って扉を叩き開けると、出てきたのはカミーユとハンナである。このピンチを救うためハンナがあずまやに裏口から入り、ヴァランシェンヌと入れ代わっていたのである。驚く人々にハンナはゆきがかり上カミーユと婚約したと告げる。ショックを受けたダニロは昔話にかえて物語る「王子と王女」で本心をうち明けマキシムに去る。それを聞いたハンナはダニロが今でも自分を愛していることを知る。
つづく

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