時所:ニンフェーア/クリミア半島の港。紀元前63年
速緩速の3楽章形式のイタリア風シンフォニア序曲
あらすじ:第1幕
ニンフェーアの広場。ポント王ミトリダーテがローマとの戦いで戦死したとの報が伝えられる。ミトリダーテ王の息子シーファレは、同じく王の長男であるファルナーチェの強引な求婚から守って欲しいと訴える王の許婚者アスパージアに恋し、愛を告白する。二人の息子はアスパージアをめぐり剣を取ろうとするが、そこに死んだはずのポント王ミトリダーテが間もなく生還すると伝えられる。王の予想外の生還で、アスパージアはシーファレにふりかかる危険を案じる。シーファレは王に対する忠誠心を宣言する。一方ファルナーチェはローマとの提携が破綻することにより、王への反逆心が起こる。ニンフェーアの港。ミトリダーテはファルナーチェの許婚者イズメーネと共に上陸する。戦死の誤報は、息子を試すために自ら流したと告げる。シーファレの忠誠心には安堵し、ファルナーチェの反逆心に対しては怒りを表す。
第2幕へ
もどる
オペラ名曲辞典TOP