時と場所:BC1200年頃、エイプトと紅海
あらすじ
第1幕 エジプトのマデヤン
15年もの長きにわたり、エジプトの地に囚われの身となっているイスラエルの民衆は、過酷な運命を嘆き神に祈りをささげている。民の長たるモゼは神の裁きによりエジプトの地に災いがもたらされるであろうと告げ、民衆とともに「邪宗者の恐ろしい支配から解放し賜えと」と歌う。そこへモゼの弟エリゼオ(アーロン)が、エジプトの王宮に捕虜となっていた妹のマリーアとその娘アナーイデを連れ帰り、王ファラオがイスラエルの解放を約束したことを告げる。ファラオの妻シナイーデはイスラエル人であったため夫にイスラエル解放を進言したのであった。この知らせを聞いたイスラエルの民衆は涙を流して喜び合う。その時燃え盛る流星が空に線を描きイスラエル近くの茂みに落ち赤々と炎上し、大きな岩盤に神からの十戒を刻みこむ。モゼはこの十戒を受け取とり、民衆は厳粛なる思いでひれ伏す。しかし、アナーイデはエジプトの捕虜となって日々を送るうちにファラオの息子アメーノフィを愛するようになっていたため、イスラエルの解放を喜びながらもその心は大きな悲しみを抱えていた。異教徒を愛する罪悪感に一人悩むアナーイデがイスラエルの神に忠誠を誓ったその時、アメーノフィが現れ「私への愛を断ち切るのか!」と非難する。辛い胸の内を訴えるアナーイデと愛を迫るアメーノフィによって「ああこのようにして私を捨てて行かれるのか」と二重唱が歌われる。アメーノフィが去り、民衆がイスラエル解放に沸きかえる中、アナーイデと、娘を優しく慰める母マリーアは「周りはすべて微笑み」と歌う。しかし民衆の喜びもつかの間、ファラオがイスラエル解放の約束を撤回した事を知らせに再びアメーノフィが現れる。祝賀会は中断され、モゼが絶対なる神の力を見せつけるために杖をふるいあげると、大地は震え、稲妻が走る。そして太陽は隠れ、辺りは深い闇に包まれる。
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