【基礎データ】
モーゼスとアーロン
Moses und Aron
作曲:アーノルト・シェーンベルク
Arnold Schonberg(オーストリア1874-1951)
台本:作曲者(独語)
原作:旧約聖書「出エジプト記・第2,3,32章」
初演:1954年3月12日
北西ドイツ放送局(ハンブルク)→演奏会形式(全曲)
Nordwestdeutschen Rundfunks
1957年6月6日
チューリヒ市立歌劇場(チューリヒ)→舞台上演(第3幕抜き)
Opernhaus Zurich
演奏時間:約1時間40分(第1幕50分,第2幕50分)
楽器編成:3Fl(3Pic),3Ob,EH,3Cl(Es),Bs-Cl,2Fg,K-Fg/4Hr,3Tp,3Tb,Tub/Tim,Perc(Glock,Xyl,Flexaton,Glocken,BD,Cy,TT,Gong,SD,Trgl,Tamburin,Ratsche)/2 Mandolinen/Celesta,Pf,Hp/Str
概説:
十二音技法(ドデカフォニー)が用いられた、非常に評価の高い宗教的オペラ。第2幕の「黄金の仔牛の踊り」は演奏技術が困難なことで知られている。シェーンベルクは台本に取り掛かるまでに数年の構想期間を費やしているが、ユダヤ人家系でナチスの迫害からドイツを追われ、キリスト教からユダヤ教に改宗した彼は、この作品にかなりの思い入れがあったようだ。本格的に台本に取り掛かった1930年から約2年間で第1幕と第2幕を仕上げたが、その後国外追放や戦争により作曲は中断され、結局第3幕の作曲は未完のまま彼は亡くなっている(未完の理由は諸説ある)。そのため第3幕はヨーロッパ各地で台詞のまま上演されることもあったが、あまり評判はよくなくすぐに3幕なしでの上演が慣例となった。
by Ikumi
最終更新:2010年2月12日

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