第3幕
第1場/倉庫の前
カテリーナとセルゲイの結婚式の日。カテリーナは倉庫の中の死体が気になり様子を見にいくが、セルゲイは「死んだ者など放っておけ」と言い2人は教会へ向かう。2人が去った後、倉庫の前に酔っ払ったボロ着の農民がやって来て、酒欲しさからか倉庫の鍵を壊し中へ入った。するとそこに死体があったので、彼は驚きすぐに警察へ走った。
第2場/警察署
警察署では署長以下、警察官たちが薄給を嘆いている。その上最近では賄賂を貰う機会も減ったとこぼす。署長に至っては「今日はイズマイロフ家の結婚式だというのに、私の所には招待状も来やしない..」と怒っていた。丁度虫の居所が悪い所へ、社会主義の教師が「蛙にも魂があるとの研究で蛙を捕まえた罪」で捕えられて来たので、署長は「すぐに牢屋へ入れておけ!」と命じる。すると今度は酔っ払いがやって来て「イズマイロフ家の倉庫に死体がある」と言うので、警察官たちは大喜びで出動した。
第3場/イズマイロフ家の中庭
結婚パーティーの会場で、招待客たちがカテリーナとセルゲイにキスをしろと囃し立てながら盛り上がっている(「酒が苦いぞ!」と言いながら、新郎新婦に甘いキスをさせるロシアの古い風習)。そんな折、カテリーナは倉庫の鍵が壊されていることに気付き、セルゲイに知らせる。カテリーナは「有り金を持って逃げよう」と言うが時既に遅く、2人は踏み込んで来た警官たちに捕えられてしまう。
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