<第2幕>
第1場/クニーザの部屋
エッツェリーノ家の公女クニーザに、夫となるはずだったサリングェルラ伯爵リッカルドが面会を申し入れるが、クニーザはこれを断り、かつての恋人であるレオノーラの元へ返るよう伝えた。クニーザはその時、淋しい胸の内を歌う。(アリア「誰が熱き思い出を戻してくれるのか Oh,chi torna l'ardente pensiero」)
第2場/城の庭外れ
決闘をするために、相手を待つサン・ボニファーチョ伯爵オベルトの元に、仇であるリッカルドが現れた。リッカルドは決闘を少し待ってくれと言うが、オベルトに臆病者扱いをされ、カッとなり剣を抜く。そこへリッカルドと結婚をするはずであったクニーザと、かつての恋人であったオベルトの娘レオノーラがやってきて、2人を止めた。クニーザはリッカルドの命を救いたいという気持ちもあり、レオノーラと元に戻るよう言い、リッカルドもその場ではそれを受け入れた。しかし怒りの冷めやらぬオベルトは、森で待つと告げ去って行く。やがて森の中から剣の激しく触れ合う音が響き、駆け付けた兵士達が、血の付いた剣を手にしたリッカルドを発見する。リッカルドはオベルトを殺したことを神に懺悔し、その場から逃げ去った。父オベルトの亡骸を前に、レオノーラは自分を責めた。クニーザも悪い予感が当たったと嘆いた。そこへ姿を消したリッカルドからの手紙が届く。中を見るとレオノーラへの許しを請う言葉と、罪を償うために遠くへ旅立つということが書かれていた。全てを失ったレオノーラは、ただ嘆き悲しむことしかできなかった。(幕)
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