【あらすじ】
時と所:ギリシャ神話の時代、ギリシャの野と黄泉の国
プロローグ
音楽の女神が登場し、音楽の持つ素晴らしい力について語ると、物語の始まりを暗示する。
第1幕 トラケイアの野辺
オリュンポス山の北に広がるトラケイアの野で、竪琴と歌の名人オルフェオとエウリディーチェの婚礼が行われ、ニンファや羊飼い達が歌や踊りで祝福している。オルフェオと、妻になったエウリディーチェも、互いに愛の歓びを歌い合う。(オルフェオの「天のばらよ、世の命よ Rosa del ciel,vita del mondo」、エウリディーチェの「この歓びは口では言い表せない Io non diro qual sia nel gioir」)
第2幕 トラケイアの野辺
婚礼を済ませた歌の名手オルフェオは、羊飼い達と森や野山を讃え、幸せな気持ちを歌いあげている。そこへ女使者シルヴィアが現れ、オルフェオの妻となったエウリディーチェが、毒蛇に噛まれて死んだことを伝える。悲しみの底に突き落とされたオルフェオは「あなたは死んでしまったのか Tu se'morta」を嘆き歌うが、黄泉の国へ行ってでも、妻エウリディーチェを自分の元へ連れ戻そうと決心する。ニンファや羊飼い達は、嘆きの歌を歌いながらオルフェオを見送った。
つづく
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