第4幕 黄泉の国
黄泉の国の王妃プロセルピナは、オルフェオの歌に感動し、何とかオルフェオの望みを叶えるよう、夫である黄泉の国の王プルトーネに懇願する。プルトーネは「現世に着くまで、エウリディーチェを振り返らない」という条件で、これを認めた。願いが叶ったオルフェオは、早速エウリディーチェを後ろに従え地上へと進んだが、愛する妻の顔を確認したくなり、思わず後ろを振り返ってしまった。すると途端に妻の姿は消え去り、オルフェオは独り地上へと引き戻される。冥界の精霊達が歌う。「オルフェオは地獄には打ち勝ったが、自分の心には負けた..」と。
第5幕 トラケイアの野辺
妻エウリディーチェを再び失ったオルフェオが、山や野に嘆きを訴えると、こだまがそれに応え一層淋しさを誘う。そこへオルフェオの父で、太陽の神であるアポッロが天から現れ、絶望するオルフェオを天へと導く。地上に不滅の真実はないと諭されたオルフェオは、不滅の生を受けるべく、父アポッロと共に天に昇る。羊飼い達がオルフェオの幸せを祈り歌う中、幕が下りる。
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