<第3幕>
第1場/洞窟
オルフェオが妻エウリディーチェの手を引きながら暗い洞窟を上っていると、ふいにエウリディーチェが立ち止る。彼女は漸く逢えた夫が自分を抱き締めるどころか、自分の姿を見てもくれないことに疑問を持ち始めていた。夫を問い詰めてもはっきりとした答えが返ってこないので、エウリディーチェは泣きながら彼を責めた。すると遂に耐え切れなくなったオルフェオは、思わず妻の姿を見てしまい、彼女は再び息絶えてしまう。オルフェオは「エウリディーチェなしにどうしていけばいいのか
Che faro senza Euridice」と絶望し、自らの命を絶とうとした。するとそこへアモーレが現れ「お前の妻に対する愛の深さと誠実さは充分であった。妻を返してやろう」と告げる。オルフェオは息を吹き返したエウリディーチェと固く抱き合い喜び合った。
第2場/アモーレの神殿
愛の女神アモーレの神殿では、オルフェオと妻のエウリディーチェがアモーレに感謝の意を示し、その周りでは精霊や羊飼いたちが喜びの踊りを踊っていた。そして皆の喜びの合唱の中幕となる。
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