パリアッチ道化師
I Pagliacci
レオンカヴァッロ
Ruggero Leoncavallo
伊/1858-1919
初演:1892年5月21日/ミラノ・テアトロ・ダル・ヴェルメ/Teatro dal Verme, Milan
台本:伊語/作曲者
演奏時間:プロローグ/第1幕45分/第2幕25分/約1時間10分
概説:
歌劇「道化師」(レオン=カヴァルロ)
このオペラは1891年から翌年にかけて、5歳年下のマスカーニが1890年に発表した、「カヴァレリア・ルスティカーナ」に刺激されて、レオン=カヴァルロによって、台本執筆と作曲されたヴェリズモ・オペラの傑作である。物語は実話によっていて、レオン=カヴァルロの父親は判事だったが、その父が実際に扱った事件をもとにしているという。オペラは1892年の5月21日、トスカニーニの指揮でミラノで初演され、圧倒的な成功を勝ち得た。またこのオペラは2幕仕立てながら、コンパクトにまとまっているため、欧米ではマスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」と、2本立てで上演されるのが常識になっていて、その場合「パリ&カヴ」という愛称で呼ばれている。レオン=カヴァルロの他のオペラとしては、プッチーニと同じ題材による「ボエーム」があり、「ザザ」とか「チャタートン」などもあるが、ほとんど全曲上演されることはなく、一部のアリアがうたわれているに過ぎない。それよりも単独の歌曲、「朝の歌」(マッティナータ)有名で、現在でもしばしばうたわれている。
(C)出谷 啓
最終更新:20081121
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