<第3幕>
第1場/天幕の中
ズルガは嫉妬に駆られて、二人の処刑を命じたことを後悔している。そこにレイラが連れて来られ、ナディールだけは助けて欲しいと願う。ズルガは、自分もレイラを愛していたと告げるが、ナディールに対する彼女の深い想いに触れ、再び嫉妬をかき立てられる。死刑は覆らないと言い渡されたレイラは、形見として彼女の母親に届けてほしいと、真珠の首飾りを託す。これを見たズルガは、彼女こそ、かつて彼の命を救った少女だったと知り、二人を助ける決意をする。
第2場/処刑場
人々が酒に酔い、荒々しい踊りを繰り広げる。レイラとナディールが引き立てられ、夜明けとともに火刑が始まると伝えられる。しかしその時、ズルガが村に火が放たれたと叫ぶ。彼は二人を逃がすために、村に放火したのだ。人々が村へと走り去ると、ズルガは鎖を断ち切って首飾りを示し、二人を逃がす。
(以下複数の版、演出が存在する)
原作版→ズルガがレイラとナディールを逃がし、遠くから二人の喜びの声が聞こえる中、ズルガはレイラへの愛を諦め、幕となる。
改訂版→隠れて一部始終を見ていたヌーラバッドが、ズルガを告発し、彼は村人の手にかかって殺害される。遠くからレイラとナディールの喜びの声が聞こえ、幕となる。
*歌の歌詞に頻繁に出てくる「ブラーマ」=バラモンではなく、台本では「神」という意味で扱っている。
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