第2幕 シテロン山麓の沼
メルキュールは「計画通り、ジュピテルがアテネで浮気をしているとジュノンに信じ込ませて追い払った」と報告し、シテロンとともに物陰から成り行きを見守ることにする。そこにジュピテルが噂の精モミュスを従えてやって来るが、荒れ狂う北風を鎮めるだけで、雲に隠れて姿を現そうとしない。プラテはその雲を見上げ、胸を時めかせて「この雲を見れば」と恋心を歌う。するとジュピテルはロバに変身して現れる。プラテは「どんな姿になろうとも愛は変わらない」と誓う。そんなプラテをからかって、ジュピテルは梟になって飛んで行ってしまう。その時雷鳴とともに火の雨が降りだし、ついにジュピテルが本当の姿を現すとプラテに求婚し、ディヴェルティスマンを用意するようモミュスに命じる。笑い声の合唱で「なんとまあ、かわいらしいこと!」が披露され、続いてアポロから竪琴を盗んで来たというフォリーが「陽気な道化」と「憂鬱な道化」を引き連れてやって来ると、見事にパロディー化されたイタリア風コロラトゥーラ・アリア「アポロの愛をダフネは拒んだ」を歌う。いよいよ宴は盛り上がり、婚姻の神ヒュメンがジュピテルとプラテの結婚を祈祷する。「新しいジュノン」と呼ばれプラテはすっかり舞い上がり「そうよ、そうよ、その通り!」と歌い、一同が歌い踊り、フィナーレとなる。

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