<第4幕>プティーヴリの町の城壁付近
ポロヴェッツの襲撃を受けたプティーヴリでは、一人ヤロスラヴナが、もう帰らないかもしれないイーゴリ公のことを思いながら歌う。アリア<ああ!泣ける、悲しみの涙が止まらない>(Ach!Placu ja,gor’ko placu ja)。村が焼かれ、路頭に迷う農民たちが、悲哀感漂いながら歌う。ソプラノに先導された民謡風の合唱<おお嵐の風ではない>(Och,ne bujnyj veter zavyval)。そこに突然イーゴリ公が馬を飛ばして帰ってきた。ヤロスラヴナとイーゴリ公の二人は感動の二重唱を歌う<彼は、わたしの麗しい公<(Ty gudi,gudi,da)。スクーラとエローシュカは喜びを歌い、みなを呼び集め、イゴーリの帰還を知らせる。人々は祖国のために戦ったイーゴリを讃え、力強く再起を誓う。人々の歓喜に満ちた合唱で幕となる。
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