<第2幕>
王子の城の庭園
城では、王子と森から連れてきたルサルカの結婚を祝うため、宴が開かれている。森番と皿洗いの少年は、花嫁の謎の出現を不気味に思い、噂話をしている。一方王子は口をきかない花嫁のことで悩んでいる。そこに外国の王女が客として現れる。この王女に惹かれた王子は、ルサルカに冷たく「結婚の支度をするように」と言う。はげしく傷つくルサルカ。夜になり、客人たちが「宮廷舞踊のポロネーズ」のバレエを踊り始める。そこに水の精の男ヴォドニックが水底から浮かびあがる。彼は王子がルサルカではなく、王女に夢中になっていることに怒り、ルサルカの運命を嘆く。アリア<かわいそうに!哀れ蒼白のルサルカ>(Beda! Beda! Uboha Rusalko bleda)。王子と王女はお互いに愛の告白をする。口の利けないルサルカは止めようとするが相手にされない。ヴォドニックは王子に暗い運命を告げ、ルサルカを水底に連れ戻す。王子は恐れて、王女に自分の呪いを取り去ってほしいと頼むが、一変した気弱い王子を見た王女は、失望して気持ちも冷め、退場する。
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