サトコ
SADKO リムスキー=コルサコフ
Rimsky-Korsakov(露1844-1908)
台本:作曲者自身とウラディミール・イヴァノヴィッチ・ベルスキーによって作成された。
原作:ブィリーナ『豪商サドコーSadko,bogatiy,gost』、その他の古謡や民謡
初演:1898年1月7日(露暦1897年12月26日)モスクワのスロドゥニコフ劇場(サッヴァ・マーモントフ私設のロシア・オペラによる)
演奏時間:一幕七場、または三幕(1-2/3-4/5-6-7)五幕(1/2-3/4/5-6/7)に分けられる合計1時間51分
楽器編成:
3Fl(1,2,3/Pic),2Ob,EH,3Cl(1,2/Dcl,3/Bcl),2Fg,K-Fg/4Hr,3Tp,3Tb,Tub/Tim,Perc(Cym,Trgl,BD,Tamb)/Hp,Pf/Str
reduced version: 2(Pi).2.2.2-2.2.3.1(0)/Timp,Perc(Cym,Trgl,BD,Tamb)/Hp/Str
概説:この作品はグリーンカが<ルスラーンとリュドミーラ>で確立した二分法(人間の世界が全音階的、民族的な音楽で表わされ、幻想の世界が巧みに処理された半音階的語法で表わされる)をその頂点に押し上げた作品である。<サトコ>はモスクワの鉄道王サーヴァ・マーモントフの手で初演された彼の最初のオペラである。第2場は全音と半音が交錯する音階からなり、この技法の典型的な例となっている。(リムスキーコルサコフが22歳の時の11分の交響詩を30年近くかけて完成。)
1894年に若い評論家にフィンデイゼンから手紙をもらい、曲の構想をあたためていた。(実際の作曲は1895年春ごろからで夏の休暇中には一通りスケッチを終わっていたが)その後第3幕を追加し、第4場、第7場にも手をいれて、完成したのは翌年である。
※グースリとは、スラヴの弦楽器である。
by AS
最終更新:20080909

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