第3場
予言者ヨハナーンが古井戸から現れ、ヘローデスとヘローディアスの不義不貞を強く責める。サロメはその言葉にたじろぐがすぐにその不思議な魅力にとらわれ「もっと近づきたい」と身をくねらせる。ヨハナーンにしりぞけられると「私はサロメ、ヘローディアスの娘、ユダヤの女王よ」と言う。ますます拒絶する彼に「おまえの口に接吻したい」と言って情欲を高ぶらせる。ナボラートは絶望し自刃し果てる。ヨハナーンは「不倫の母の娘よ、呪いあれ」と言って古井戸に戻る。
第4場
王はそこに流れていたナラボートの血に不吉な予感を感じる。それでもサロメに対する情欲から、王はサロメを近づけて自分を慰めようとする。が、サロメは聞き入れず王妃はサロメに近づけまいとする。再びヘローデスとヘローディアスの不倫の行為を責め、やがて不詳な事件の起こることを予言するヨハナーンの声。「黙らせて」と叫ぶ王妃。不安を紛らわすためにサロメになんでも欲しいものを与えるという約束で7枚のヴェールを1枚ずつはがしていく踊りを踊らせた。そしてサロメは銀の盆にのったヨハナーンの首を望んだ。初めは断り宝石等を与えようと言ったが聞かず、王も諦めてサロメの求めに応じる。そしてナーマンにヨハナーンの首を取らせる。これを受け取ったサロメは陶酔しながら「今こそおまえの首に接吻を」と狂乱のモノローグを繰り広げヨハナーンの首に接吻する。たえかねた王の命令で兵士達がサロメを殺す。(幕)
RETURN
オペラ名曲辞典TOP