第3幕/レストランのテラス、ジャンのアパート
一年後。カウダルが芸術家仲間たちとレストランのテラスで夕食を取っていると、目の前をジャンとファニーが仲良さげに通り掛かる。カウダルたちは二人が一緒にいることに驚き、ジャンが再び一人で通り掛かった時に「ファニーはサッフォー像のモデルだったのだ」と打ち明ける。その上彼女は仲間たち数名の愛人で、中には彼女の贅沢を満足させるために偽札造りに手を染め捕まった奴までいると話してしまう。ショックを受け足早に立ち去るジャンと入れ違いにやって来たファニーは、すぐに何が起きたのかを理解し、カウダルたちを思い切りなじると必死にジャンの後を追った。アパートに戻り荷物をまとめ出て行こうとするジャンを「全部昔の話しです!」と必死に止めるファニーだったが、ジャンが古い手紙を見付けファニーと偽造犯の男との間に子供までいることを知ると「犯罪者の子供も同じく犯罪者だ」と怒りに任せ子供のことまで罵るので、今度はファニーが逆上し「ママやパパや綺麗な従姉妹の処へ帰ればいいわ!」と叫ぶ。ジャンはそのまま出て行ってしまう。
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