あらすじ:無口な女
第1幕:モロズス卿の館
退役軍人のモロズス卿は極端な雑音嫌いで独身だった。女中が部屋を掃除していると卿の髭を剃りに来た理髪師が入ってくる。女中は理髪師に、卿には経験豊富で無口な!?私のような女性が必要で、自分を妻にするように卿に勧めてくれとまくし立てる。目覚めた卿は夜中の教会の鐘がうるさく、雑音から逃れないと悩みを歌う。理髪師はカンツォーナ「年上の男を夫に持つ若い女の幸福」を歌う。そこへモロズス卿の甥のヘンリーが訪ねてくる。卿は喜びヘンリーにこの館を相続させると言うが、ヘンリーが巡業イタリア・オペラ団の一員で、しかも歌手と結婚している事を聞くと激怒して、別れないならヘンリーを遺産相続人から外すと宣告する。そして自ら「無口な女」との結婚を宣言し、理髪師に明日までに相手を探すよう命じて寝室に戻る。身を引こうとするヘンリーの妻。他の歌劇団の女優も二の足を踏む…。理髪師は突然すばらしいアイデアが浮かんだ。つまり無口だと偽った女性と結婚させ、いざ結婚した暁には大騒ぎして離婚させればいい…一芝居するには豊富な人材がいるではないか…。
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