シモン・ボッカネグラ
Simon Boccanegra
Giuseppe Verdi
原作:スペインの劇作家グティエレス/Antonio Garcia Gutierrez
台本:伊/ピアーヴェ/Piave
初演:1857年3月12日/ヴェネツィア/Teatro La Fenice
改訂初演:1881年3月24日ミラノ
演奏時間:150〜160分
時所:プロローグ1339年
第1幕以降その25年後
ジェノバとその近郊
史実的背景:
ジモン・ボッカネグラは1339年ジェノバの総督に選出された実在の人物。ジェノバはヴェネツィアと並ぶ海上交易の中心地で、自治共和国だった。貴族層と平民層との争いをおさめ、ジェノバに繁栄をもたらした。

歌劇「シモン・ボッカネグラ」(ヴェルディ)
 タイトルロールのシモンは、14世紀ジェノヴァの総督に選任された実在の人物で、スペインの劇作家グティエレスのメロドラマによっている。彼はスペインの領事として、ジェノヴァに駐在していたことがあるので、ここの歴史に興味を抱いていたので、この原作が出来たのであろう。オペラとしてはヴェルディの作風の転換点に位置するもので、題材の錯綜した劇的な内容と、メロドラマ風の個人的な悲劇を、縦糸と横糸のように織り合わせた構成が、新しい音楽劇への意欲と無関係ではないが、従来の手法と新しい試みが、必ずしも融合せずいささか空回り気味の要素も呈している。勿論そうしたことをヴェルディ自身が自覚していたせいか、14年後に大幅に改訂が加えられ、今日上演されるような優れた作品として、生まれ変わったのであった。
(C) 出谷 啓
最終更新:2009年2月26日

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