第2場。ロジーナの部屋。はげしい嵐。バルトロはバジリオからリンドーロは伯爵自身だと聞く。バルトロはあわてて、今夜中にロジーナと結婚しようと公証人を呼びにやる。そしてロジーナには彼女が伯爵に宛てた手紙を見せ、伯爵はもてあそぼうと共謀していると言う。ショックを受けたロジーナはひとり涙にくれ、バルトロとの結婚を承諾。ロジーナは鍵を持ち去った彼らが、今夜ここに来ると告白する。真夜中バルコニーからフィガロと伯爵が入ってくる。ロジーナは不実者と罵る。しかし自分こそリンドローならぬ伯爵だと身を明かし、身分や財産ではない真実の愛を確かめるために変装していたと告白する。真実を知った彼女は再び愛に包まれる。そこにバジリオが公証人を連れて現れるが、フィガロの機転で伯爵とロジーナは結婚契約書を作ってサインしてしまう。そこへバルトロが警官らとともになだれ込むが時既に遅く、リンドーロが伯爵とわかって、警官も手が出せない。伯爵はバルトロに財産を与え、バルトロもついに諦める。一同二人の結婚を祝して全員の合唱「愛と誠実よ、永遠なれ」で幕となる。
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