第2場:リーザの宿、ロドルフォ伯爵の部屋。リーザはロドルフォが伯爵だとわかり、愛想よく振る舞う。まんざらじゃないロドルフォもリーザを口説きにかかる。その時部屋の外で人の気配がして、リーザは慌ててハンカチを落として小部屋に隠れる。そこへ白い寝間着姿の女が現れる。それは幽霊ではなく、夢遊病で無意識になったアミーナだった。彼女は眠ったまま、エルヴィーノが嫉妬していることなどをつぶやき、ロドルフォのベットに倒れ込み寝てしまう。ロドルフォは幽霊の正体が判ったので、熟睡するアミーナをベットに残して部屋を出る。しかしこの二人が一緒にいるところを目撃したリーザは、てっきりアミーナが浮気をしていたと勘違いして、エルヴィーラを呼びに行く。やがて伯爵に挨拶にやってきた村人は、伯爵のベットにアミーナが寝ているのを知って仰天する。人々の騒ぎに目を覚ましたアミーナだが、夢遊病の彼女には、何故伯爵のベットで寝ているのか全くわからない。エルヴィーノがやってきてアミーナをひどく罵り、明日の婚礼は取りやめだという。アミーナは悲しさの余り崩れ落ちる。
第2幕へ
RETURN
オペラ名曲辞典TOP