第4幕/湖畔
湖では白鳥達が不安げにオデット姫の帰りを待っていた。オデットは自分達の運命をも握っているのだ。そこへ絶望した顔のオデットが帰って来た。オデットはジークフリート王子の裏切りを白鳥達に話すと涙を流した。これでもう、自分達がこの呪いから解き放たれる術はなくなったのだ。白鳥達がオデットを慰めていると、いつしか辺りには暗雲が立ち込め、激しい稲妻と共に湖は嵐で荒れ狂い始めた。そこへオデットを追って王子がやってくる。(ティンパ二が激しい嵐を表現すると、そのまま勇壮な旋律に移行していき王子の登場となる)王子は自分の過ちをオデットに詫び、オデットがこれを赦すと、2人は抱き合ったまま嵐の湖へと呑み込まれていった(劇的に主題が鳴り響き2人の愛の強さを示すと、全ての悪が打ち破られるような金管による主題から、管弦楽の全奏で終結部に入る)。やがて嵐は静まり、王子とオデットの魂は、月明かりの中白鳥達に見守られながら天へと昇っていく。(幕)
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