【基礎データ】
タメルラーノ
Tamerlano
作曲:ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル
Georg Friedrich Handel (1685-1759)
台本:ニコラ・フランチェスコ・ハイム
Niccolo Francesco Haym、イタリア語
原作:ニコラス・プラドン/Nicolas Pradonの戯曲「タメルラン、あるいはバジャセの死/Tamerlan ou La Mort de Bajazet」(1677)をもとに、アゴスティーノ・ピオヴェーネ/Agostino Pioveneが書いた「タメルラーノ/Tamerlano」(1711)、その改訂稿でイッポリート・ザネッリとフェランチェスコ・ボロジーニの「バヤゼット/Bajazet」(1719)
初演:1724 年10月31日、ヘイマーケット/Haymarket(ロンドン/in London)、キングス劇場/King’s Theatre
演奏時間:序曲5分、第1幕58分,第2幕51分,第3幕1時間12分、合計約3時間6分
楽器編成:2Ob/Str/Cemb
概説:「タメルラーノ」はロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージックのため書かれた6作目のオペラである。1711年に書かれたピオヴェーネの台本にヘンデルが曲を付け完成した後、バヤゼット役のテノール歌手ポロジーニの依頼もあって、かなりの改訂を施し1724年の初演版が出来上がった。全編を貫く征服される者の悲しみと憤りに満ちたアリアの数々は非常に美しく聴きごたえがある。最終場でトルコ王バヤゼットが自害し、帝王タメルラーノの怒りが鎮まる。目出たく和平が成立しフィナーレの平和讃歌となるが、一人バヤゼットの娘アステリアの不在が、ぬぐい切れない悲劇を物語っている。
by MI
最終更新:2009年12月16日
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