第2幕 
第1場 ケルン、家具つきの心地よい部屋 
ルプレヒトとレナータはケルンにやって来る。レナータはハインリッヒ伯爵を探し出すために、魔術について調べている。傍らでレナータを見守るルプレヒトは再び愛を告白するが、ハインリッヒ伯爵の足元にも及ばないと相手にされない。そこに本屋のヤコブ・グロクが魔術についての文献を持ってやって来る。レナータが伯爵の魂に呼びかけると、ドアをノックする音が聞こえて来るので「魔術が成功した」と喜ぶが、それは熱に浮かされたレナータの幻聴であった。絶望するレナータを見かねたルプレヒトはヤコブ・グロクの忠告に従って、学者で魔術師のアグリッパ・フォン・ネッテスハイムに助言を求めにいく。
第2場 アグリッパの書斎 
アグリッパは学術書や科学的計測器などが散乱し、鳥の剥製や骸骨の並ぶ奇怪な部屋で研究をしている。そこにルプレヒトが訪ねて来て経緯を説明し、助言を求めるが断られる。ただアグリッパは「魔術の魅力に惑わされないように」と警告を与ると、自分は自然科学の分野で成功している学者なのだと話しだす。横に並ぶ3体の骸骨が「アグリッパは嘘をついている」と教えるが、ルプレヒトにはもちろん聞こえない。
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