【基礎データ】
三角帽子
El sombrero de tres picos
(Three-Cornered Hat)
マヌエル・デ・ファリャ
Manuel de Falla(西1876-1946)
台本:グレゴリオ・マルティネス・シエラ
Gregorio Martinez Sierra(西語)
原作:ペドロ・アントニオ・デ・アラルコンの短編小説「三角帽子」より
Pedro Antonio de Alarcon
初演:1917年4月7日(パントマイム劇)
エスラーバ劇場/Teatro Eslava(マドリード)
1919年7月22日(バレエ)ディアギレフ演出のロシアバレエ団、舞台・衣装ピカソ
アルハンブラ劇場/Teatro Alhambra(ロンドン)
演奏時間:(第1幕15分、第2幕25分)合計約40分
楽器編成:3Fl(2Pic),2Ob,EH,2Cl,2Fg/4Hr,3Tp,3Tb,Tub/Tim,5Perc(BD,Cym,Sus-Cym,SD,Trgl,TT,Glock,Xyl,Cast)/Cel(Pf),Hp/Str/Mezzo-Sop
第1組曲, 11分
*2*222/2200/Tim,1perc/Pf,Hp/Str
第2組曲, 12分(3,3,6)
*3*322/4331/Tim,5perc/Pf,Cel,Hp/STr
登場人物:
代官、粉屋、粉屋の妻
概説:ファリャのバレエ音楽の代表作であるが、完成したのが1917年の第1次世界大戦中だったため、その年は試演として「代官と粉屋の女房」というパントマイム劇で上演した。2年後に改作後、原作と同名の「三角帽子」としてバレエの初演がなされ、主役の粉屋も演じた、モスクワ出身の振付師、レオニード・マシーンにとっての代表作ともなった。舞台装置や衣装を手掛けたパブロ・ピカソもまた絶賛された。フラメンコ(アンダルシア・ジプシーの民謡)にも似たリズムや踊りの他、叙情性豊かな美しい旋律も楽しめる傑作で、特にフィナーレの「ホタ」は名高い。オフステージでメゾソプラノの独唱が入る。当時三角帽子は権力者がかぶる物で、権力を象徴していた。
by Ikumi
最終更新:2008年10月4日
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