第2幕
セストゥスが暗殺をしようとした男は影武者で、皇帝ティトゥスは生きていた。セストゥスはアントニウスに、罪の償いとして放浪の旅に出ることを告げる。アントニウスはセストゥスに、皇帝に謝罪し、忠誠を立証するよう勧める。しかしヴィッテリアはセストゥスが捕まって真相が知れると、妃の可能性がなくなるだけでなく、自らも死刑になると、逃亡を促す。その時警視長官ブープリウスが部下を引き連れ現れ、セストゥスを逮捕する。元老院はセストゥスに死刑を宣告する。皇帝ティトゥスは友人でもあるセストゥスの裏切りを信じられない。そこで二人だけで話してみるが、セストゥスは動機については固く口を閉ざす。その態度にティトゥスもついに死刑の裁定を下す。そのころアントニウスとセルヴィリアは未来の皇妃であるヴィッテリアに、セストゥスの救済を皇帝に哀願してくれるよう頼む。二人を帰したヴィッテリアは良心の呵責にさいなまれる。そして遂にヴィッテリアは皇帝にすべてをうち明ける決意をする。コロッセオでセストゥスが死罪としてライオンに食われようとしている。ヴィッテリアが駆けつけ、真の罪人は自分であると告げる。友人と未来の皇妃に裏切られたティトゥスは残酷な運命を嘆くが、自分の仁慈は常に不変であるとしてすべての者を許すことを告げる。皇帝賛美の合唱が沸き起こる。(幕)
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