トロヴァトーレ
Il Trovatore
ヴェルディ
Giuseppe Verdi
伊/1813-1901
初演:1853年1月19日/ローマ・アポロ劇場/指揮は作曲自身
台本:伊語/サルバトーレ・カンマラーノ/Salvatore Cammarano
演奏時間:第1幕26分/第2幕40分/第3幕20分/第4幕38分/合計約2時間
楽器編成
Picc,Fl,2Ob,2Cl,2Fg/4Hr,2Tp,3Tb,Tub/Tim,Trg,Cym,G.C./Str
その他舞台上にSD,Bell( in Es,F,A),かな床,ハンマー,Hr,Hrp,Org
概説:
歌劇「トロヴァトーレ」(ヴェルディ)
ヴェルディの中期を代表する作品で、特に旋律の美しさに恵まれ、カヴァティーナ、カバレッタ様式のベルカント・オペラの集大成で、フィオリトゥーラとかカデンツァといった、歌唱技法もふんだんに用いられていて、美しい声を聴かせるための技法が目立っている。 原作はスペインの詩人、アントニオ・ガルシア・グティエレスの戯曲「エル・トロヴァドール」によっていて、タイトルはそのイタリア語訳で、「トロヴァトーレ」(吟遊詩人)になっている。オペラの内容は、ジプシーによる幼児拉致事件で、中世のヨーロッパでは最もポピュラーな題材といえる。1人の女性を巡って、互いに相争う敵対者の男が、実は血を分けた兄弟だったという因縁話である。有名なナンバーでは、第2幕の冒頭での「鍛冶屋の合唱」(アンヴィル・コーラス)を始め、名アリア・重唱にも事欠かない。
(C) 出谷 啓
最終更新:2009年2月15日
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