トゥーランドット
Turandot
プッチーニ
Giacomo Puccini
伊/1858-1924
初演:1926年4月25日ミラノ・スカラ座/指揮:トスカニーニ
原作:ゴッツィ/Carlo Gozzi
台本:伊語/アダーミ/Giuseppe Adami、シモーニ/Renato Simoni
補筆:アルファーノ/Franco Alfano
演奏時間:第1幕約35分/第2幕約44分/第3幕約40分/合計約2時間
楽器編成:
3Fl(Picc持替え),2Ob,E.H.,2Cl,B.Cl,2Fg,Cfg/4Hr,3Tp,3Tb,Tuba/Tim,Chime,Cel,TT,China-Gong,Org,Cym,GC,SD,Glocken,2Xilofon/2Hrp,Str
舞台上に6Trp,4Tbn
舞台裏に2A.Sax,Tamburo di legno,TT
概説:
歌劇「トゥーランドット」(プッチーニ)
このオペラはいうまでもなく、プッチーニの最後の作品に当たり、彼は第3幕の第1場リュウの自害まで書いたのだったが、1924年の11月29日に癌のため急死してしまったため、弟子のアルファーノが補筆して完成させたのである。ミラノのスカラ座での初演のとき、指揮者のトスカニーニは、「ここでマエストロは、筆を絶ち亡くなられました」と、客席に向かっていい演奏を中止したという。2日目からはアルファーノが補筆した部分の含め、全曲が演奏されたのだった。また内容的にみても最後の作品ふさわしく、スケールの大きなプロポーションが光り、ワーグナーの影響が強く窺える。また中国の北京を舞台にしていることで、そのエグゾティシズムという点でも、日本を舞台にした「蝶々夫人」、アメリカ西部を舞台にした「西部の娘」と並んで、異国趣味を前面に押し出した、3大オペラといっていいだろう。(C) 出谷 啓
最終更新2009年6月18日
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