第4幕 雪の教会前
駆け出してきたシャルロットは昔二人で並んで座ったベンチの下に、横たわるウェルテルを見つける。瀕死のウェルテルは許しを乞い「これであなたを無実に出来る」と穏やかな表情をうかべる。シャルロットは「傷つけたのは私の方です!」と泣きすがり、助けを呼ぼうとするが、ウェルテルはそれを遮り「君だけでいい。誰も二人を離せない。最後の幸せの時」と告げる。シャルロットは「私も愛しています」と初めて愛を認め、口づけをする。二人は固く抱き合い「全てを許しましょう!」と二重唱する。ウェルテルは最後に「二本のライムの木の下に埋めて下さい。」と言い残し息を引き取る。身じろぎも出来ないシャルロットはウェルテルの遺体を抱きしめる。今日はクリスマス・イヴ、教会からは子供たちの歌う明るいクリスマスキャロルが聞こえている。(幕)
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