第3幕 ウイーンのケルントナートール前の広場
二年の月日が流れ、スペインとの戦争に勝利をおさめたオーストリア、ハンガリー軍が凱旋してくる。町は喜びに沸いている。入場行進曲「勝利の歌」とともにバリンカイ、オットカールらが歓迎されるなか豚飼いのジュパンはありもしない自分の手柄話を皆に振れ回っている。ホモナイ伯爵知事はバリンカイを英雄と称え男爵位を与え、貴族に列することを許す。バリンカイは「ジプシー男爵」ではなく正真正銘の貴族となりザッフィとの結婚の障害がなくなったわけである。懐かしい「ジプシーの歌」が聞こえてくると、ザッフィ王女が現れる。二人は運命を乗り越えて結婚する喜びに固く抱き合う。アルゼーナとオットカールも結ばれて町中が喜びの大合唱の中バリンカイはアリア「男がその気になったなら」を陽気に歌い上げ、めでたしめでたしの幕となる。
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