私の夢

 

 わが「空想のご先祖様」のミケランジェロ(http://www.cityfujisawa.ne.jp/~maestro)は、道ばたの大理石の中にビ−ナスをみたという。そしてそれを彫刻で具体化した。

 「津軽に学ぶ」で人生の歩む道に健康に災いをきたすであろう「穴」が私には見えるのであると述べた。それは科学的な「疫学的」研究の結果と考えたからである。

 今回は「私の夢」を書かせて戴こうと思う。まだ実現はしてはいないが。

 あの「上を向いて歩こう」を歌った坂本九ちゃんが、どこえゆくか分からない飛行機の上で何を考えていたか。あの何時間かの間に、私は「空を飛んでいる飛行機の上から人を安全に地上に戻す方法はないものか」と考えつづけていた。その時、ある「ハンチ」(ひらめき)があった。それが今にもつづく「私の夢」である。

 海軍軍医になったとき航空隊付きにはなったが、実際には飛行機に乗らなかった。「大空に大空に」落下傘でおりるのは軍歌だけだった。

 青森の岩木山の頂上からハンググライダ−で若い人が飛ぶのをみたとき、もう少し若かったらな−と思ったこともあった。そして今スカイダイビングはスポ−ツになった。

 皆がスカイダイビングができるなら空から飛び降りられるから文句はなかろう。

 毎回のフライトでライフジャッケトの使用法についてガイダンスがある。がだからといって空から飛び降りるわけにはいかない。

 ではどうするか。そこである方法を思いついたのである。

 

「三十年前一年間の在外研究をすませて帰国したとき「オ−テル」という「ホテル」の思いつきを日本医事新報誌(2228)に書いたことがあった。次に疫学による新しい考え方としての「ベネフィット・ファクタ−」を(3323)に、「外胚葉芸術論」(3509)、新しい言葉「健康句」を(3636)に書いた。」

 

 今回は私の名づけて「スカイ・ボ−ル」の考えのあることを「新春の夢」として書いておこうと思った。

 「ボ−ル」というと先日火星に降りたボ−ルと同じかと云われる方があるかもしれないが、私のアイデイアの原理は違う。

 「知的所有権」を尊重して下さる方にはその「夢」を話してもよいと思っているのだが。 (9-7-17)

     (日本医事新報,3845,31-32,平成10.1.3.)   

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