昔の写真をおみせします

 

 夏になると、医学生いうところの「カキカツ」が始まる。夏季保健活動をさすのだが、国保連の世話で、医学生、最近では保健婦学生を、町村に受け入れての保健活動を始めたのが、昭和33年なので、今年ですでに21年、これに参加した学生も数百名になった。

 

写真1は、昭和34年の夏、五所川原の長橋地区で一週間民家に寝泊まりした最後の日かに、NHKが取材にきたときのもので、佐藤巳代吉君らが写っている。

 「病院や外来にくる患者さん達が、どんな家にすみ、どんな生活をしているか、分かって勉強になった」と録音テ−プの声は伝えている。この時の放送のテ−マは”へき地に学ぶ医学生”であった。

 

写真2と3は、同じ時、”神様”の話を聞いたときのものである。

 民間に深く根をおろした”神様”と将来医師になる医学生との対話は面白かった記憶がある。

”卒業したら、手をむすびましょう”と聞いた気がするのだが。

 

一昔、二昔前の写真を、衛生学教室のアルバムをめくってみていると、最近ゴルフ場で、この写真のように、真面目な顔をして、パタ−している佐藤先生にも、こんな日があったのかとなつかしく思うのである。

(ひろさき医師会報,124,6,昭53.8.20.)

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