健康サミット

 

これから健康サミットを開催しますが、私はコ−デイネタ−の佐々木直亮です。

コ−デイネタ−とは語源からいいますと皆を同等に取り扱って総合調整するという意味ですが、今日のサミットの司会役ということになりましょうか。

サミットとは山の頂という意味ですが、ここでは岩木山のように一つだけそびえているのではなく、八甲田山のように山々がそびえているという意味だと思います。サミットとはロンドン・サミット、東京・サミットのように政治の世界でいう「先進国首脳者会議」というイメ−ジが強いのですが、健康サミットは初めての試みではないかと思います。

私が弘前に住むようになったのはいまから36年前の昭和29年からでありますが、青森県内では健康問題は深刻で沢山あるのに、人々の健康のことを考え健康を自慢できる市町村は殆ど有りませんでした。

私達は弘前大学の医学部の学生諸君、いまは開業されたり病院長になったり教授になったりした方々ですが、その人達と、また保健婦学生諸君と一緒になってなんとか各市町村で健康のことを考えてくらないか地域の人々が健康のことを考えてくらないか「明日の健康をもとめて」活動しました。その記録がこの本になっています。

あれから30数年いまは県内どこの市町村でも人々の健康のことに関心を持つようになりました。

きょうはその中の5つの市町村長さんにきていただいで、大いに我が村の自慢話をして戴こうかと考えました。また将来の展望も述べて戴こうと思っております。

お聞ききになっている地域の方々はあの位なことなら自分たちの村でもやっている、もっとよくやっていると思われるかたもあろうかと思いますが。じっくりお話をお聞きしたいと思います。

手始めに私の自慢話をちょっと申しあげたいとおもいますが、これは自慢にはならないかもしれませんが、私は世界で「日本の塩の先生」といわれているそうです。それはこの日本の東北地方の人々が世界一食塩を多く食べていてそれが健康に害になっているのではないかということを30年前に学会でしゃべったからです。これは随分よくなりました。

もうひとつ青森の特産品であるりんごが健康に良さそうだということもいいました。これについては先日「りんごと健康」という本にまとめましたのでご覧いただければ有難いと思います。これもこの青森に住むようになって出来た仕事でありまして、すこしでも皆さんの健康にやくにたてばと思っております。私の話はこれくらいにしまして早速順に10分づつお話戴きたいと思います。各演者のプロフィ−ルは資料にのっておりますので重ねては紹介いたしませんがまず十和田の中村市長さんにお願いいたします。一番年長で私の海軍の先輩であります。

   (生き生き健康あおもりフェステイバル’91 1991.9.6.)

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