天災は忘れないうちにやってくる

 

 寺田寅彦が「天災はわすれる頃にやてくる」とかいったのは、今思うとのんびりした時代だったと思う。

 2005年4月25日午前9時すぎ、TVのテロップに流れた情報によって、「西日本JR福知山線の脱線事故」を知ったのであるが、朝から晩まで、次々と報道される画面をみることが出来た。

 画面にみる車両のうねりくねって積み重なった姿は何回見ても理解出来ない姿であった。

 次ぎ次ぎと報道されるたび、どうしてこんな事故が起こったかを考えていた。

 翌日の各紙面・論説は、それぞれの時点で書いたのだろうけれど、御苦労のことではあるが、色々であった。

 事故が起こったことは事実ではあるが、「何故?」ということは未だ分からない。

 いずれ原因調査委員会の報告書が数ヶ月たってでるのだろうけれど。今後の事故予防に役立つ報告書であって欲しいものである。

 天災と事故が次々とおこって、TV・ラジオで伝えられる。今度の事故は世界のニュ−スにも流れた。

 こんな大事故がおこると、他のニュ−スはわれわれの目にはふれなくなる。それで喜ぶ人、がっかりする人それぞれであろう。

 青森では市長の選挙とか銀行の顧客名簿のCDの紛失があった。

 国内でも「選挙の結果」もあった。中国でも「反日デモ」があった。「デモ」は暴力のイメ−ジがあり、「デモンストレ−ション」というとそのイメ−ジはない。「語源」は同じなのにと考える。「郵政民営化問題」もどうなるのであろうかと思う。・・・などなど、紙面から忘れられた。

 私事でいえば、「トレンドマイクロ社」の「ウイルスバスタ−」の問題は、「とらえてみればわが子なり」の感であった。国内で可成りの方がその被害を受けたと思われるが、一日のニュ−スでおわってしまった。

 正に現代的な問題であり、その実体験をもったことは貴重なことであった。

 わが家では23日の朝から夕方にかけての問題であった。

 詳しく書いてもいいのだが、大企業だけでなく「一般の方も被害を受けているようです」との一言から、・・・・同じくトラブルがあった繁のアドバイスによって、比較的早く問題が解決できたのは幸いだった。

 それに比べて「人間の健康」の問題は難しい。「未知」の部分があるからである。

 おかげさまではあるが、「八十の足の痛み」は、春とともにすこしはよくなっってきた。 これをいれている26日にまだ庭先には、屋根からの下ろした雪が残ってはいるけれど。(20050426) 

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