「エチケット」ではない「ネチケット」の話である。
インタ−ネットが普及しはじめた頃だから、かれこれ20年以上前の話である。
アメリカのホワイトハウスで飼われている猫の声を聞いたりして喜んでいた頃の話である。
子供がペンタゴンのコンピュタ−へ入り込んでいた時代である。
「ネチケット」という言葉があるのですよ!」と教えられた記憶がある。
「エチケット」をもじって、インタ−ネットの世界で言われはじめたのですということであった。
丁度言葉の語源に興味をもちはじめていた頃であった。
「エチケット」とは辞書によると、「礼儀作法・作法・マナ−」「外交上の心遣い」とあったが、ギリシャ時代の「ethos」「エ−トス」に由来し、「アリストテレス倫理学で、習慣的、持続的な性状を意味し、行為に習慣によって獲得したもの」「一般に、ある民族や社会集団における慣習、習俗、道徳」とあった。わが国では「倫理」と同様にとりあつかわれているようではあるが。
「エチケットをまもりなさい!」とはわが国でも一般にいわれいうようになったが、「ネチケット」はまもられてはいないようである。まだ「ネチケット」になるまで世の中は「成熟」していないのかとも思う。
ある雑誌に「ネチケット」と書いて投稿したら、編集者から、「?」「エではないの!」とチェックがあった記憶がある。まだ一般的でない言葉だと考えて、「ネ(エ)チケット」として校正して返事したことを思い出す。(20070330)