第2幕第1場
染め物師の家。バラクが出かけると、乳母は魔法で若い男を出し、バラクの妻に誘惑する。バラクが妻のためにご馳走を持って帰るが、妻は食べようとしない、体の不自由な兄弟や乞食の子供らが群がる。
第2場:
狩小屋。月夜、皇帝は赤い鷹に導かれ狩小屋に行く。皇后が人間界に下りた理由を聞き、自分が石になる運命を知る。そこに皇后と乳母が帰ってくる。嘘をついた皇后を殺さねばと思いながらも、皇后を愛する皇帝。
第3場:再び染め物師の家。乳母は再び若い男を出し、バラクの妻に誘惑する。心が揺れる彼女だが、結局何も出来ない。
第4場:狩小屋の皇后の寝室。皇后はバラクの悲しげな夢を見て、良心の呵責に悩む。さらに皇帝が石になる夢を見て悩み苦しむ。
第5場:再び染め物師の家。遂に約束の三日目である。昼間なのにあたりが暗くなり稲光と雷鳴が響く中、バラクの妻は自分が不貞をはたらき、もう子どもは生まないので影を売ったとバラクに告白する。驚いたバラクが妻を見ると、もう影はない。しかし皇后はこの影を受け取ろうとしない。バラクは怒り剣で妻を殺そうとするが、妻は一途な夫に愛を感じ、不貞が嘘だったと真実を述べる。この瞬間大地が割れ、バラク夫婦はその割れ目に飲み込まれる。
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