ジャック・フランソワ・アントワーヌ・イベール
Ibert, Jacques Francois Antoine
仏 1890 - 1962
作曲家。父は趣味でヴァイオリンを弾き、母はピアニストであった。母は音楽家への道を勧めたが、父の意向で家の事業を一時継ぎ、その後20歳でパリ音楽院に入る。ジェダルジュ、ペサール、ヴィダルに師事。一次大戦従軍後、1919年、カンタータ「詩人と妖精
Le poete et la fee」でローマ大賞。1920年、ヴィラ・メディチスの研究生。1930年、パリのオペラ座で「イヴトの王様」が初演。
1933年、パリ音楽院の教育委員会メンバーとなる。
1936〜40年、一時中断した後1946〜60年、ローマのフランス・アカデミーの院長。
1955年、パリ国立歌劇場連合の総監督。
1956年、フランス学士院会員。
折衷主義者で、どの楽派にも属さなかった。フランス的優雅さ、軽妙さを持つ一方、ジャズの要素をとり入れたりと、作風は多様。
若い頃、無声映画時代には、上映時のピアノの即興演奏をしていた。録音による映画となってからは、60以上の映画音楽を手がけ、1932年には、ラヴェルの代理として映画「ドン・キホーテ」の音楽を担当した。
代表作品:
◆ピアノ
廃墟の風 Le vent dans les ruines
物語 Histoires
巡り合い Les rencontres
フランス風 Francaise
ルーセルの名によるトッカータ Toccata sur le nom de Roussel
◆室内楽
カプリレーナ Caprilena(ヴァイオリン)
ショパンの墓への奇想的練習曲 Etude-Caprice pour un tombeau de Chopin(チェロ)
戯れ(ソナチネ) Sonatine Jeux(ヴァイオリン、ピアノ)
三重奏の5つの小品 5 pieces en trio(オーボエ、クラリネット、ファゴット)
弦楽四重奏曲
◆管弦楽
レディング牢獄のバラード Le ballade de la geole de Reading
交響組曲 パリ Paris
祝祭序曲 Ouverture de fete
チェロ協奏曲
フルート協奏曲
◆声楽
ドン・キホーテの5つの歌 5 chansons de Don Quichotte
フロリンドの嘆き歌 Complainte de Florinde
◆オペラ
アンジェリク Angelique
ペルセウスとアンドロメダ Persee et Andromede
イヴトの王様 Le roi d'Yvetot
ゴンザーガ家の道楽 Farce Gonzague
鷲の子 L'aiglon (オネゲルと共作)
◆バレエ
巡り合い Les rencontres
ディアーヌ・ド・ポワティエ Diane de Poitiers
遍歴の騎士 Le chevalier errant(朗読と合唱つき)
ジュピターの恋 Les amours de Jupiter
作品:管弦楽曲DB
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