あらすじ
18世紀ウィーンのロココ風の邸宅。今夜の大晩餐会の後、邸内の小劇場でオペラの公演があり、その準備で混乱状態だ。若い作曲家がこの日のために、オペラ「ナクソス島のアリアドネ」の作曲を依頼されていた。しかしオペラの後に舞踏家ツェルビネッタの舞踏喜劇が上演されることを知らされ、作曲家や舞台監督は怒り、オペラ関係者と喜劇関係者が入り乱れ喧騒している。喜劇の側の舞踊教師は、オペラ「アリアドネ」よりもツェルビネッタが観客から期待されていると主張し、反対にオペラ側の音楽教師はオペラこそ今宵のメーンイベントと言う。その時執事長が現れ、主人の命令で、オペラと喜劇を同時進行で上演するようにと告げられる。喜劇の出演者にとっては、このような変更は日常茶飯事だが、オペラの作曲家は困惑して作品を引っ込めようとするが、ツェルビネッタの甘い声の説得で、変更を承諾する。幕が上がる直前、舞台上に現れた、ふざけた格好をした喜劇役者の姿を見た作曲家は、自分がツェルビネッタに上手く乗せられたことに気づくが、時既に遅し…オペラは開幕しようとしている。
劇中劇につづく
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