第2幕 教会前の墓地
十字軍兵士アロルドの妻ミーナは、母の墓前で必死に祈りを捧げていた。そこへミーナの浮気相手ゴドヴィーノがやって来た。ゴドヴィーノはミーナの父エグベルトに呼び出されていたのだ。ゴドヴィーノは愛するミーナを見つけ駆け寄るが、ちょうどそこへエグベルトが現れ、ミーナを遠ざけるとゴドヴィーノに剣を向け決闘を迫った。そこへ物音に気付いたアロルドがやってくる。アロルドはエグベルトに決闘の理由を聞くが、エグベルトもその場に戻ってきたミーナも、固く顔を強張らせ困惑する。全てを悟り、怒りで頭に血の上ったアロルドは、今度は自らゴドヴィーノに剣を向けた..が、ゴドヴィーノは無抵抗だ。その時教会から賛美歌が聴こえ、アロルドの友人で牧師のブリアーノがやってきた。アロルドはハッと我に返り、自分が敬虔なキリスト教徒であることに気付く。キリストの教えである慈悲の心..。アロルドは敵を憎み復讐に走るか、慈悲を以て相手を赦すか苦悩する。
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